feel NIPPON 秋 2022 開催レポート feel NIPPON 秋 2022 開催レポート

共同展示商談会
「feel NIPPON 秋 2022」開催レポート

日本商工会議所が主催する共同展示商談会「feel NIPPON 秋2022」──今回も昨年に引き続き、大阪府内のインテックス大阪で開催された雑貨・文具・ファッションなどの総合展示会「第3回 ライフスタイルWeek 関西」に出展。2022年9月28日(水)から9月30日(金)までの3日間に渡り、関西エリアのバイヤーをはじめとする来場者に対し、feel NIPPONの存在感を強力にアピールする場となりました。その模様をレポートします。

▲インテックス大阪
▲ライフスタイルWeek関西は6つの専門展で構成された総合展示会

昨年開催にも増して人流が増えて長蛇の列ができたブースも

各地の商工会議所または地域の小規模事業者等が開発した地域特産品等の販路開拓支援を目的とする共同展示商談会「feel NIPPON 秋 2022」。 関西エリアへの出展ならびに秋の開催は、昨年に続いて2年連続となります。

「第3回 ライフスタイルWeek 関西」を含めた3日間の来場者数は、約9000人。コロナ感染も落ち着きをみせる中、初日から開場とともに多くの来場者がブースを訪れる盛況ぶりとなりました。

昨年も出展した商工会議所ならびに事業者も「去年よりも人流が明らかに増えています。しかも、展示品を眺めるだけではなく、積極的にお声がけいただくことができました」というのが共通認識。試飲を行っていたブースなどは、初日の午前中から長蛇の列ができるほどの賑わいとなりました。

▲初日の午前中から来場者でにぎわうfeel NIPPONエリア

初出展の狙いは地元のPRや事業者支援のノウハウ構築

今回の共同展示商談会「feel NIPPON 秋 2022」には、昨年とほぼ変わらない19商工会議所が出展しました。うち9商工会議所が初出展、事業者数は44を数えました。

なかでも、春秋を通して共同展示商談会「feel NIPPON」に初出展だったのが、愛知県の岡崎商工会議所と香川県の観音寺商工会議所です。

岡崎商工会議所によると、今回出展の最大の目的は、来年2023年から放映されるNHKの大河ドラマ「どうする家康」のPRを兼ねて、岡崎市の認知向上をはかること。
「岡崎市には今回出展の伝統工芸品をはじめ、素晴らしい特産品が多々あります。しかしながら、岡崎という地名やブランドは全国的に知られていないのが現状。そのため、大河ドラマを切り口にして『岡崎』に興味を持ってもらい、愛知県岡崎市の魅力を発信したいと思って出展しました」としています。

商工会議所の呼びかけに地元の事業者も積極的だったそうです。 「6社がすぐに手をあげて出展に至りました。商工会議所としても、これまでお土産品などの開発に関する勉強会などを開催し支援してきましたが、今回はそのお披露目の意味を兼ねての出展になります」とのことです。

もうひとつの初出展である観音寺商工会議所では、「コロナ禍をひとつの契機に、いまこの時期だからこそ積極的に一歩を踏み出す時期」との判断から出展に踏み切ったとしています。

「コロナ禍以前から、県外に積極的に出て行こうという事業者が少なかった。しかし、コロナ禍によって、以前のようなやり方では通じなくなってきているのも事実です。今回の出展を契機として、地元事業者の背中をこれまで以上に押していきたい」とのこと。

実は観音寺商工会議所では、以前から事業者の背中を押すため、県内でミニ商談会などを開催してきたといいます。しかし、事業者の要望や意向を十分に汲み取れなかったという反省もあったとか。

そうした経緯もあり、「商工会議所としてもこのたびの出展を通じて、今後の事業者支援につながるノウハウ構築したいと考えて出展しました。バイヤーさんたちからのアドバイスをできるだけ集め、地場産業推進の参考にしたいと考えています」と、今回出展の意義を明確にしています。

観音寺商工会議所では、来春開催予定の「feel NIPPON 春 2023」への出展も視野に入れているとのことです。

▲岡崎商工会議所
▲観音寺商工会議所

商談件数の多さは「feel NIPPON」に対するバイヤーの安心感の表れ

大阪開催の「feel NIPPON 秋 2022」について、春の共同展示商談会に複数回出展している商工会議所や事業者はというと、「狙いは当然関西圏での販路開拓で」と明快な狙いをもって臨んでいます。

その成果は、「初日の午前中だけで3件の見積もり依頼があった事業者さんもいます。大阪のバイヤーさんの積極性を感じました」「とにかく、大阪のバイヤーさんは積極的。東京開催では情報交換から入るケースが多いのですが、まとまる、まとまらないは別にして、商談が前提になっているように思えます」と、関西圏らしさの特色を感じ取っていました。

この点に関連して、feel NIPPONの共同展示商談会以外にも、単独で展示会への出展経験のある事業者が、興味深い分析をしていました。
「東京・大阪を問わず、来場されるバイヤーさんはfeel NIPPONのブースに安心感を持たれているように思えます。商工会議所が前面に出ていることで、バイヤーさんも構えることなく、率直に商談に入れるのではないでしょうか」

また、秋の共同展示商談会に初出展した商工会議所のひとつも、「開催に合わせて、事前に商談のアポイントをいくつかいただいていました」とのこと。

これは、「feel NIPPON」というブランドが、多くのバイヤーに認知されていることの証明といえそうです。

事業者の積極性が際立った「feel NIPPON 秋 2022」の特色

「feel NIPPON 秋 2022」への出展にあたり、多くの商工会議所が口を揃えるのが、「地元事業者の積極性」です。
「出展を呼びかけたところ、想定以上のエントリーがありました」という商工会議所が少なくありません。

コロナ禍が落ち着きつつあることが一因ではありますが、なによりも社会経済が動き出したことにより、現状打破と対外的なアピールの必要性を痛感している事業者が多くなっているようです。

事業者の積極性や意欲は、出展商品にも現れていました。
その好例が、大阪開催は初出展という食品関係の事業者です。
出展したのは、調味料のソース商品。

事業者によれば、「大阪といえばお好み焼きやたこ焼きに代表されるソース文化が根づいている土地柄。あえて、関東のソースをアピールしたくて出展しました」とのこと。

成果をおたずねしたところ、次のような返答をいただきました。
「批判を覚悟しての出展でしたが、『大阪にはないソース』だと高い評価をいただくことができました。おかげさまで自信にもなりましたし、ソース文化の関西に進出するための貴重な情報収集とテストマーケティングができたと思います」と、積極性が功を奏したようです。

一方、積極的で意欲あふれる事業者を支援する商工会議所の取り組みも見逃せません。
春秋の共同展示商談会の常連ともいえる商工会議所のノウハウが、とても参考になります。

「当商工会議所では、共同展示商談会への出展にあたり、時流を踏まえながら毎回テーマを絞って出展しています。今回は女性を意識した商品をラインナップしました」
この意図するところは、ブースのコンセプトを明確に打ち出すことでターゲットを絞り込み、バイヤーへの訴求力を高めるため。その結果、出展した事業者の商談確率もあがるとの狙いです。
実際にブースをたずねる来場者が途切れることはなく、地元の特産品をアピールすることに成功していました。

▲関西進出のための情報収集とテストマーケティングを実施
▲ブースのコンセプトを打ち出し、効率的にターゲットへ訴求

また、商品の「ストーリー性」をどう訴求するかも大事なポイントと、別の商工会議所は分析しています。

「地元の特産品を活用しているというだけではなく、そこにどんなストーリーがあるのか。多くのバイヤーさんにたずねられるのが、そうしたストーリー性です。その点、今回の出展では、地元の特産品をどのような苦労を重ねて商品化できたのかなど、ストーリー性を強力にアピールでき、実りある展示会になりました」と、手応えを感じ取っていました。

▲バイヤーの問いかけに応える商品のストーリーを前面に訴求

商工会議所と地元事業者が一丸となり、新しい食・旅・技、そして「まち」をテーマに取り組む地場産業の振興。そしてその成果を披露する晴れの舞台が、「feel NIPPON」の共同展示商談会です。

テーマを決めてブースのコンセプトを明確にする、そして商品のストーリー性を強くアピールする。2023年2月に控えた「feel NIPPON 春 2023」の出展に向けての参考になるのではないでしょうか。

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